加藤歯科クリニックTOP > 「クラスB」の滅菌システム
滅菌は世界基準へ。「クラスB」の滅菌システム
◆ 2017年、厚生労働省研究班の調査に関して
厚生労働省研究班の調査により、全国の歯科医療機関のうち『歯を削る医療機器』を使い回して患者様の治療を行っている可能性のある機関が約半数にも上ることが分かりました。
日本歯科学会の指針では、『使用したハンドピース(歯牙を削る際に使われる歯科用器具)は患者ごとに交換し、オートクレーブ(高圧蒸気)滅菌すること』が強く勧められています。
当院では指針に則り、オートクレーブ滅菌器を導入して院内感染の予防を徹底しております。
歯周外科やインプラントなどの外科的処置を含め、近年の歯科医療は非常に高度化しています。
それにより、治療に用いる器材を通じて、雑菌などの感染予防策も、その高度化に応じた高いクオリティが今日では求められています。
当院では、今後世界基準になるであろうヨーロッパ基準のコンピュータ制御式 カセットオートクレーブ(STATIM) を導入しています。
高性能な精密機械を高圧蒸気にさらすということは、機械を壊しているようなものです。
ですからタービンや超音波スケーラーの発振体のように精密で高価な機械は滅菌出来ないと言われていました。
この STATIM は精密機械の耐熱・耐圧性能ぎりぎりの滅菌環境をコンピューターにより正確に制御することで、精密機械の滅菌を可能にしました。
◆ 医療従事者の責務として
ClassBの滅菌器は、今までの歯科で使用されている滅菌器よりも滅菌の工程がさらに厳しく『あらゆる種類の被滅菌物を完全に滅菌することができる』とされています。
大切な患者様のお身体をお守りし、安心して通院して頂ける環境作りをしていく事も、私達、医療従事者の責務と考えております。
クラスB規格とは。ヨーロッパで最も厳しい基準をクリアした滅菌器
当院が導入しているクラスBの滅菌器は、非常に優れた滅菌性能を持っており、あらゆる器材の滅菌を可能としています。
① 医療先進国ヨーロッパ規格の滅菌クオリティ
② 徹底的な空気除去による真空蒸気滅菌
③ 複雑な形状・さまざま種類の機材を滅菌可能
このように今後も、確実な感染予防対策と世界基準となるであろう滅菌のクオリティを提供し、患者様に安心して治療を受けて頂ける歯科医院を目指して参ります。
プレストバキューム方式と重力置換方式による滅菌対象物
Class | 滅菌できる対象器具 | Classごとの滅菌方法と状態 |
---|---|---|
Class B ★★★ |
非包装または包装(一重・多重)の固形、中腔、多孔性物(衣類など) | 滅菌前および乾燥時に数回の真空状態を作り出すプレポストバキューム方式。あらゆる種類・形状の被滅菌物を滅菌できる性能を備えています。 |
Class S ★★ |
メーカー特定の対象物のみ:非包装の中腔物、包装された固形物 | 滅菌前および乾燥時に真空状態を作り出すプレポストバキューム方式。滅菌前の真空工程は1回となります。 |
Class N ★ |
非包装の固形物(滅菌後直ちに使用) | 蒸気と空気の重量の違いを利用して空気除去を行う重力置換式。日本では一般的なクラスですが、用途や被滅菌物の種類には限りがあります。 |
(ヨーロッパ規格 EN13060に基づくクラス分類)